バイクを安全に快適に走行するために大事な要素の一つとしてブレーキがあげられます。Hondaはブレーキの分野で古くから先進的な取り組みを続けてきています。
現在に至るまで進化の手を緩めず、多くの人が性能を引き出せるブレーキを目指して、多彩なブレーキ技術を開発していることをご存知でしょうか?
CBS(前後輪連動ブレーキシステム) 一般的なバイクのブレーキは前後を個別操作にしております。これを片側のみの操作で両輪のブレーキが作動するようにしたものがCBSです。
HondaのCBSには2種類あります。
1.デュアルコンバインドブレーキ
右レバーのフロントブレーキを操作するとリアブレーキにも制動力を配分。ブレーキペダルでリアブレーキをかけた場合も、フロントブレーキに制動力を配分します。
高速走行時のブレーキングで車体の挙動変化を極力抑えて安定した減速度を得ることを目的としており、大型スポーツモデルなどに搭載されてきました。
2.コンビブレーキ
左レバーのリアブレーキをかけると、フロントブレーキも作動。市街地走行などで初心者からベテランまで幅広いライダーが、簡単操作で効率よく制動力を得られる目的があり、主に小型モーターサイクルやスクーターなどに搭載されております。
3.ABS(アンチロックブレーキシステム)
ABSは制動時にタイヤのロックが発生した場合、これを検知し、すばやくタイヤの回転速度を回復し車体の安定を保つための装置となっております。
ABSは前後輪に搭載されたセンサーにより前後のタイヤ回転速度を検知し、これに差がある場合は遅い方のタイヤがロックしていると判断し、ロックしているタイヤに対しては、ブレーキを緩めて回転速度を回復させたのち、再度ブレーキング。1/1000秒単位で繰り返し行うことで制動力を確保、車体の安定・ライダーの安心を保ちます。
シングルタイプABS(前輪のみに作用するタイプ)
デュアルタイプABS(前後輪に作用すあるタイプ)
スーパースポーツ向けABS(コーナーリング中のブレーキングをサポート。サーキット走行など、ハードな走りに対応したタイプ)
オフロード向けABS(前後ブレーキの使い分けが必要であるとライダーが判断した場合に、スイッチによりリアブレーキのみ解除できるシステム)
ABSもさまざまな種類があり、バイクによって使用しているABSも異なります。
4.大型ツアラー用電子制御式コンバインドABS
前後輪の制動力を自動で適切に配分する前後輪連動ブレーキと、ロックを制御するABSを組み合わせたシステムです。
フロントブレーキをかけるとリアブレーキにも制動力を。リアブレーキをかけるとフロントブレーキにも制動力を配分。前後輪のブレーキを同時にバランスよく制動させることで、ブレーキングによって発生する過度なノーズダイブを抑制し、上質な乗り心地を実現。
さらに、デュアルタイプABSにより、タイヤのロックも抑制されているため、快適に長距離を走ることに適したシステム。
大型ツアラーのゴールドウイングに搭載されております。
バイクも日々進化し、安全に愉しめるバイクがHondaにはあります。
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